富山第一銀行

富山第一銀行

対処すべき課題

2025年6月

物価の上昇や金融政策の転換により、銀行経営を取り巻く環境は大きく変化しています。また脱炭素を巡る対応の進展や地域の深刻な人手不足など、目まぐるしく変化する経済環境や産業構造に対応するため、当行が対処すべき課題は一段と複雑化かつ高度化しています。

こうした環境のもと、当行は2023年6月に公表した「ファーストバンクVISION10」に基づき、お客さまファーストを徹底し、地域の成長の一翼を担い、すべてのステークホルダーの利益のために取組んでまいりました。

事業者の皆さまの多種多様な経営課題に対しては、資金繰り支援等のファイナンスとともに、各ビジネスステージに応じた最適なコンサルティングによって課題の解決に向けて積極かつ迅速に対応いたします。具体的には、持続可能な経営の実現に向けた経営計画の策定支援や伴走支援、お客さまの求める人材を網羅した人材紹介など、幅広く支援を強化してまいります。

個人のお客さまに対しては、最適な金融サービスを提供するため、お客さま向けの金融セミナーの開催や、金融資産形成のご提案からアフターフォローまで一貫したサポートを実践してまいります。また対面・非対面のベストミックスにより、一層の利便性向上に努めており、より高いレベルで、「お客さま本位の業務運営」を実現してまいります。

ガバナンス面では、東証プライム上場企業に求められる中長期的な企業価値向上に向けた取り組みとして、当行の資本コストを踏まえた持続的な収益力の向上、適切な株主還元に努め、課題とされるPBR(株価純資産倍率)の早期改善を図ってまいります。

また完全子会社化したグループ3社を含め、当行グループ全体の効率化、シナジー効果の発揮、ダイナミックな業務範囲の拡大やグループガバナンスの強化を図ることにより、企業集団としての価値向上を実現してまいります。

当行の創立80周年にあたる、2024年度は思い切った株式売却益の計上により、大きく自己資本を積み上げてまいりました。その結果として、ファーストバンクVISION10に掲げた、1st STAGE(2023年4月~2028年3月)の計数目標は既にほぼ達成済みですが、2025年度は国内の金利上昇や金融市場の動揺に対処しつつも、積み上げた資本を原資に新たなリスクテイクを実現し、2nd STAGEに向けて、更に取組みを強めてまいります。

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